資生堂ジャパンの2025年経営体制が明らかになった。藤原憲太郎社長CEOの下に8人のエグゼクティブオフィサーを置く体制を改め、新たに6人の責任者を配置する(表参照)。新体制の目的は24年上期に始めた新経営改革プラン「ミライシフト NIPPON 2025(以下ミライシフト)」の加速にある。生活者&顧客起点の新価値、新市場を創造するために、選択と集中を強化。優位性がある領域の競争力を高めて、持続的な成長と収益性向上を両立する考えだ。

藤原社長CEOは24年9月5日、化粧品専門店の若手経営者の会(NCC)第35回全体会議において「メーカーの責任としてヒット商品をつくり、お客さまが商品を求めて来店するようにする」と挨拶した。来店後の対応は取引先の役割。それを強く示唆したのは、ミライシフトで打ち出したブランド強化策に手応えがあるからだろう。

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