ミルボンは、東北大学学際科学フロンティア研究所において、ミルボンの寄附による研究部門「生体最先端計測研究寄附研究部門」が2024年11月1日に開設されたことを明らかにした。

新領域創成研究部の奥村正樹准教授が代表を務める同部門では、蛋白質科学・物理有機化学・生体計測・質量分析・構造生物学・化粧品学の六つの異なる分野から研究者が集まり、化粧品や医薬部外品の開発につながるような分野横断型の研究を展開する。各分野の研究知見を学際的に融合させることで、生体に対する先端計測手法の開発や新規知見の獲得が期待できる。具体的には、プロテオミクスや薬剤分子設計など、医療・創薬分野の発展に貢献してきた研究領域にも取り組み、従来の化粧品研究の枠を超えた新たなアプローチを目指す。

同部門の開設により、新たな化粧品開発の加速につながる学際的なプラットフォームの構築、基礎研究から製品開発への応用までの社会実装が期待できる。

日本をけん引し、世界と伍する研究大学の実現に取り組む東北大学と、美容市場において先進的な毛髪・皮膚研究を推進するミルボンが協力し、イノベーションの創出に挑戦する。

【生体最先端計測研究寄附研究部門の目的と研究体制】

東北大学学際科学フロンティア研究所は、異分野融合による学際的研究を開拓し、推進するとともに、各研究科、各附置研究所及び高等大学院機構学際高等研究教育院との連携を通じて若手研究者の研究を支援することにより新たな知と価値を創出し、より豊かな人類社会の発展に貢献することを目的としている。13年4月に設置され、先端的学際研究の推進、若手研究者の育成「学際尚志プログラム」、学内学際研究の発掘、の三つのミッションを設定し、さまざまな取り組みを実施している。