ファンケルは10月16日、朝用のミルク状洗顔料「やわ肌ミルク洗顔」(120ミリリットル・1650円)を発売する。朝の肌状態に着目し、ごわつきの原因となる水分と油分のバランスを整え、しっとりやわらかい肌に洗い上げる乳液発想を採用。泡立てが必要ない朝用洗顔料として大々的にアピールしていく。

ファンケルの洗顔に関するアンケート調査によると、朝は時短で簡単に洗える洗浄力よりも、うるおい保持力が高い洗顔料を求めている。逆に、夜は、汚れがしっかり落とせる洗顔料へのニーズが高い。


9月17日、旗艦店の銀座スクエアで発表会を行った

また、朝の洗顔は、夜に比べて洗顔後も「肌にざらつきやごわつきを感じる」という〝肌不調〟の声もある。肌不調につながる原因は、睡眠中の「肌の脱水状態」と睡眠不足などで起こる水分と油分のバランスの乱れ。肌のざらつきや固さ、ごわつきが起こると考えられるという。

ファンケルは「洗顔は汚れを落とすだけではなく、スキンケアのファーストステップ」と捉え、さまざまな肌悩みに対応する高い機能性を持った洗顔料の研究開発を行っている。その知見を生かし、朝の洗顔ニーズに応えるべく、時短で使え、肌をやわらかくしながら、メイクのりまで良くなる「理想的な朝洗顔」をかなえるミルク状洗顔料を開発した。

「やわ肌ミルク洗顔」の特徴は四つある。一つ目は、柔軟うるおい成分「グリセリン」「発酵ヨーグルトエキス」と柔軟オイル成分「バオバブオイル」を配合した角層柔軟処方で、水分と油分のバランスを整え、しっとりやわらかい肌に導くこと。二つ目は、うるおい不足、肌荒れ、朝のテカリ・ベタつきやメイク崩れの原因となる悪玉皮脂(遊離脂肪酸)を、選択的に落とす「ベタつきオフ成分」を配合していること。三つ目は、すすぎの際に水を加えると、一気に洗い流せる独自の処方を採用。泡立てる必要がなく、肌にじか塗りしてすぐに洗い流せ、忙しい朝に時間短縮で洗顔ができること。四つ目は、肌荒れ防止のグリチルリチン酸2K配合で、肌にやさしく、荒れがちな肌にも使えることである。

販路は通信販売と直営店舗が中心。10月12日から全国のマツキヨグループとココカラファイングループの店舗とオンラインで先行発売する。

月刊『国際商業』2024年11月号掲載