ファンケルは4月3日、本社で入社式を行った。グループの新入社員52人に対して、島田和幸代表取締役社長執行役員CEOが以下の訓示を行った。

皆さん、入社おめでとうございます。今年は52人の新入社員を迎えました。会社は厳しい環境が続いています。皆さんも大変な就職活動だったと思います。しかし、未来への成長のためには、若い力が必要です。これからが本当の学びのステージです。社をあげて歓迎し、皆さんに期待しています。

ファンケルは1980年に無添加化粧品から創業し、1994年にサプリメント事業を開始しました。化粧品・健康食品の安心安全、高品質な製品を自らが研究開発、生産、商品企画、広告、販売、サービスと一気通貫でやっている会社です。

ファンケルの創業理念は、「正義感を持って、世の中の『不』を解消しよう」。経営理念は「もっと何かできるはず」です。世の中の「不」の解消をし続けることが私たちの存在意義です。そして、ファンケルグループが実現したい「不」の解消として、「お客様の美しさと健やかさを、一生涯、寄り添って支える企業でありたい」という想いがあります。これを実現していきます。

ファンケルの強みは、「独自価値の高い製品」と「通販と店舗の両方で、直接お客様につながっていること」。無添加化粧品やサプリメントにおいて、独自価値の高い製品を提供し続け、親子や三世代でご愛用いただくなど、幅広いお客様から愛されるブランドです。

お客様を想う心が根付いた企業文化を基盤に、さまざまな事業・チャネルにおいて、お客様と強くつながり続けることができるのも強みです。そして、お客様をはじめ多くの周囲の方々から、「ファンケルはいい会社」だと言っていただけることが、当社の何よりの強みです。

ファンケルグループの目指す姿「VISION2030」は、「世界中をもっと美しく、ずっと健やかに。そして世界中で愛される企業に」です。その実現のために、一昨年から第3 期中期経営計画「前進2023~逆境を超えて未来へ~」を推進しており、本日から最終年度の3 年目に入ります。ファンケルは今年が転換点です。

強みを生かし、「既存事業の変革」や「グローバル推進」「“新しい”ことへの挑戦」を加速させます。コロナ禍を経て、世界の状況や環境は変化しました。世の中の変化を捉えて、当社も変化しようとしています。その先の未来を起点に考え、多くの挑戦をすることで、必ず明るい未来が待っています。

現在、当社では若手社員が活躍しています。デジタル化が進む中、オンラインでのライブショッピング、イベント、カウンセリングやSNSを積極的に活用しています。その主役となっているのは、デジタルネイティブの入社 2、3 年目の先輩たちです。皆さんにも大きな活躍の場があります。

最後に皆さんに期待することを三つお伝えします。一つ目は、ファンケルの創業理念や経営理念、製品、お客様のことを知って体感することです。当社の製品を使って、その良さを感じてください。それを通じて、お客様の気持ちが分かるようになるはずです。

二つ目は、新入社員らしい「生真面目さ」と「元気」を忘れずに、同期との絆を深めてください。仲間がいるから頑張れます。同時にライバルとして切磋琢磨してください。

そして三つ目は、今日からファンケルの一員という自覚を持ってください。今日から一人ひとりが「ファンケル」という看板を背負っています。当社が築いてきたブランドに相応しい言動をお願いします。

皆さん、入社おめでとうございます。これから、一緒に頑張っていきましょう。

以上、私からのお祝いと激励の言葉とします。