ポーラ・オルビスホールディングスの美肌温泉プロデュースタスクフォースは、豊富な泉質があることで有名な温泉地『箱根』の中の三つの地域のお湯について初めて美肌効果を分析したところ、地域でそれぞれ異なる3種の美肌泉質を確認した。
さらにお湯に含まれる成分と美肌泉質の関連性を検討した結果、成分組成のバランスの違いが美肌作用に影響を及ぼしていることが分かった。
美肌温泉プロデュースタスクフォースでは、各地の温泉地で実際に客の肌にふれる浴槽に注がれる温泉水の肌への作用を研究・評価している。これまでに、化粧品会社として培った肌分析技術により温泉水の角層や皮脂への作用に注目した分析を重ね、国内で7種の美肌泉質を見つけた。
全国的に見ても変化に富んだ火山地形により多数の特徴ある泉質の温泉が湧いている箱根に着目し、複数の温泉について分析。箱根の温泉地のうち、「芦之湯」「宮ノ下」「仙石原」の温泉宿1カ所ずつにおいて、浴槽に注がれるお湯を採取し分析した結果、芦之湯では不要な皮脂を取り除く「メルティング浄化温泉」、宮ノ下では不要な角層細胞をはがしてくれる「ほぐしブースター温泉」、仙石原では角層細胞のはがれ具合を調整しうるおい力を高める「バリア・オアシス温泉」が存在することが確認され、箱根はバラエティ豊かな美肌泉質に恵まれていることが分かった。
さらに、同じ箱根の中で3種類の異なる美肌温泉が確認されたことから、今回は新たに、お湯に含まれる成分と美肌効果の関連性についても検証を行った。2022年から行ってきた分析知見の蓄積を踏まえて考察を行ったところ、温泉に含まれる成分のバランスの違いが美肌作用に影響を及ぼしていることが分かった。
ポーラ・オルビスホールディングスは今後も、美肌温泉の効果実感や満足感、温泉選びの楽しさなど、温泉の魅力をより感じてもらえる研究活動を進めていく。