ポーラ・オルビスホールディングスの2024年12月期第2四半期業績は、売上高は前年同期比2.3%減の833億3600万円、営業利益18.4%減の73億1600万円、経常利益2.4%減の111億2100万円、親会社株主に帰属する中間純利益1.3%増の75億円と、減収、営業利益、経常利益は減益だった。売り上げは、主に基幹ブランドであるPOLAブランドの売り上げ減少が響いた。営業利益は売上高減による粗利の減少により減益となった。親会社株主に帰属する中間期純利益は、前年に計上した特別損失がなくなったことで増益となった。

セグメント別に見ると、ビューティケア事業の売上高は2.6%減の813億2200万円、営業利益は9.5%減の78億9000万円と減収減益。POLAブランドでは、委託販売チャネルにおける店舗数と顧客数の減少等の影響により、国内事業全体で前年を下回った。海外事業も中国を中心とする一部のアジア地域における景気減速の影響により、海外事業全体で前年を下回った。以上の結果、POLAブランド減収減益となった。ORBISブランドでは、国内事業では顧客基盤の安定化が進む直販チャネルでは、顧客数が新規・既存ともに増加し、また高機能・高単価商品が伸長して顧客単価上昇に寄与したことにより、大幅な増収。新たな成長ドライバーと位置づけ積極展開している外部チャネルでは、好調が継続し、売上が大きく伸長している。海外事業では、中国における景気減速の影響により、海外事業全体で前年を下回る実績。以上の結果、ORBISブランドは海外の不調を国内がカバーし増収増益だった。Jurliqueブランドでは、本国である豪州においては、アフターコロナの事業回復が順調に進み、更に新製品が好調に推移したことにより、前年より二桁成長。これにより増収となった。利益は、販売管理費の増加や為替の影響等により欠損幅は拡大した。育成ブランドでは、THREEブランドで新規顧客の獲得が前年に及ばず、前年を下回る実績で推移したことに加え、前年に2ブランドを撤退した影響により、育成ブランド全体では前年を下回る売上高となった。一方で、各ブランドにおいて厳格な費用コントロールを実施したこと等が奏功し、欠損幅は縮小した。

24年12月期通期業績は、POLAブランドの落ち込みの影響により期初予想から売上高55億円、営業利益34億円、それぞれ下方修正。売上高0.1%増の1735億円、営業利益9.8%減の145億円、経常利益3.1%減の179億円、親会社株主に帰属する当期純利益20.0%増の116億円を見通す。