ポーラ・オルビスホールディングスは、美容医療関連領域における事業展開を目的とした新事業子会社ポーラメディカルを設立し、事業を開始することを10月10日に発表した。

ポーラ・オルビスグループは、創業100周年にあたる2029年を見据え、VISION2029として「多様化する『美』の価値観に応える個性的な事業の集合体」を掲げ、「化粧品事業のグローバル展開とブランドポートフォリオの改革と拡充」・「新価値を創出し、事業の領域を拡張」・「研究・技術戦略の強化」を三つの基本戦略に、化粧品という手段に限らない価値提供を目的とした事業ポートフォリオの拡張を戦略の一つの柱としている。

世の中における価値観の多様性が高まる中において、化粧品・美容サービスと医療とを明確に区分しないユーザー層が増えていると認識しており、自分に合った美の手段を、自由に前向きに選択できる状態が今後のあるべき姿になるとの考えを持っている。

このような背景から、今回、既存の化粧品ブランドとは独立した組織で新規事業を推進するために子会社を設立し、同社グループにおける皮膚科学研究成果活用の新たな手段として、美容医療関連領域における事業展開を開始することとなった。2024年から始まる次期中期経営計画にて本格的に新たな事業領域における新価値提供を実現していく考えだ。

2024年1月事業開始予定の新たな事業および子会社の概要は以下の通り。

①同社グループ研究所によるエビデンスに基づく美容医療関連商材・サービスの開発
②新事業子会社による美容医療関連商材・サービス等の皮膚科などクリニックへの提供

子会社の概要
(1) 名 称: 株式会社ポーラメディカル
(2) 所在地: 神奈川県横浜市戸塚区柏尾町 560
(3) 代表者の役職・氏名: 代表取締役社長 末延 則子
(4) 事業内容: 皮膚科学・美容医療関連領域における研究、開発、成果物の制作・販売、化粧品販売等
(5) 資本金: 1 億円
(6) 設立年月: 2023 年 8 月
(7) 大株主及び持株比率: 株式会社ポーラ・オルビスホールディングス 100%
(8) URL: https://polamed.co.jp/

なお、今回の件が2023年12月期の連結業績に与える影響は軽微との見通しだ。