店頭活動を武器に優良顧客を育成

星の国(北海道札幌市)のアピア本店は札幌駅南口地下街にある。JRと地下鉄の札幌駅を結ぶコンコースから少し通路に入った好立地だが、その真上ともいえる駅直結の商業施設「札幌ステラプレイス」に、アットコスメストアが10月4日に出店する。売り場面積は約139坪の大型店。取り扱いブランドが多いばかりか、星の国と重複するブランドも少なくない。それでも星の国の高瀬直樹社長が「恐れることはない」と言い切るのは、アットコスメストアの強みが圧倒的なブランド数と体験コンテンツなどによる集客力。一方、星の国の武器は店頭活動による顧客との絆づくり。「アットコスメストアの魅力は良く分かりますが、ディープなカウンセリングを得意とする星の国とはビジネスモデルが違う」と高瀬社長は断言。それが恐れるに足らずとする根拠だ。

高瀬社長の自信は、星の国の実績を見れば明らかである。アピア本店の売上高はコロナ前の2019年1月期は2億9163万円だった。それがコロナ下の21年1月期は1億7742万円まで減少と大打撃を受けた。しかし年を追うごとに回復し、24年1月期は2億3628万円に到達。今期(25年1月期)は2億6000万円を計画。19年1月期のインバウンド売上高4000万円を除けば、コロナ前の数字を超えることになる。

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