――あえて都市部ではない岩見沢に店舗を設けた狙いはどこにありますか。
高瀬 二つのことにチャレンジしています。一つは、将来的な出店戦略に向けた試みです。入店しているイオン岩見沢店は、食品がメインのテナント数が少ない2階層のスーパーマーケット型の施設で集客力はモール型ほど高くない。また、岩見沢の人口は、イオンに出店した2014年から年間約1000人ずつ減少しており、現在8万人を割り込んでいる。化粧品専門店は直近6年で2軒が閉鎖しました。ただ逆に、20年後でも約6万人の商圏。もともと5万人の商圏であれば1億円を売り上げる店舗を作り上げることができると考えていましたし、閉業した化粧品専門店の受け皿になることもできるはず。厳しい市場環境の地方商圏で売れる店を作れれば出店戦略の選択肢を広げるチャンスもつかめる。もう一つは、メーカー派遣の美容部員を入れず、自分たちの思いを実現する店舗を作れるかにチャレンジします。メーカーの意向とわれわれの目標は完全に一致するわけではありません。メーカーからの独立色が強い店舗を構築するメリットとデメリットはどこにあるのかを探っていこうと考えています。
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