――高槻駅からバスで約20分の下田部団地(大阪府高槻市)に隣接する路面店「タカハシ」を運営しています。状況はいかがですか。

髙橋 実は、路面店を閉じて、近隣のSCへの移転を決めました。最初は2号店を検討していたのですが、お店を取り巻く環境が変わったのを機に、移転へと方向転換したんです。お店は住宅街の真ん中にありますから、文字通り、地域密着型店です。隣は地場の食品スーパーで、近隣に駐車場はありませんから、商圏はとても狭い。美の提案だけでなく、生活面のアドバイスなどを含めて、お客さまと喜怒哀楽をともにして絆を育み、少しずつ会員を増やしてきました。ただ、5年ほど前から会員の高齢化が顕著になり、現在の主力顧客層は60代。新客が取りにくい立地とはいえ、その影響が大きくなっています。路面店の生きる道である顧客視点のパーソナル提案を貫き、少しずつ増収増益を積み上げてきましたが、周辺のパン屋、歯医者などが閉業して、空き物件のままになっている。そうした状況もあって、この立地条件での路面店ビジネスに限界を感じました。ですから約3年前、スタッフの雇用を守る上でも、新規出店や移転を考えるようになりました。

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