差別性を生んだ一般流通では異例の品質

サロン品質を武器に、起死回生を果たしたのがアンド・ナインだ。2017年12月、理美容メーカー出身者が立ち上げた同社は、ヘアサロン向けヘアケアブランド「KESHIKI(ケシキ)」を発売。コンセプトは〝サロンヘアケアの入門版〟で、消費者の日々の生活にサロン品質を届けるために美容師を通じて販売している。二つ目の事業の柱としてブランド「Purunt.(プルント)」開発中にコロナが発生。外出制限によりヘアサロンは閑古鳥が鳴き、急遽、販路をドラッグストアやドン・キホーテなどの一般流通に切り替えた。これが功を奏した。

髪のプロである美容師が納得するモノづくりは、一般流通のブランドよりもコストがかかる。プルントの第一弾商品は、21年に発売した美肌菌を用いたスキンケア発想のライン「モイストリッチ」。販路の変更により価格は、伸び盛りのハイプレミアム(1400円以上)市場に合わせた。

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