デジタル投資を2年前から急拡大

コーセーコスメポートにとって、ヘアケアは売上高の約10%を占める主力事業の一つだ。看板ブランドはダメージなどの髪悩みに着目した「ジュレーム」と天然・植物由来成分にこだわった「ビオリス」の二つ。特に「ジュレーム」は2013年のブランド誕生時に人気グループ嵐の松本潤を起用したテレビCMが当たり、一躍売れ筋商品となった。だが、昨今のヘアケア市場の活況には乗り遅れており、両ブランドとも本品よりも詰め替え用が売れている。新客獲得は思うように進まず、愛用者が業績を支えしている状況なのだ。

同社ブランド事業部の武山賀規部長は、新興企業のI-ne、コスメカンパニーを念頭に「競合メーカーはPDCAの回転が速い。われわれもスピードを上げていかなければいけない」と強い危機感をにじませる。強みだったマス戦略から脱し、デジタル起点のマーケティング戦略の展開を急ピッチで進めている。

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