ECを通じて男性客が急増

髙島屋オンラインストアは、コスメの潜在需要掘り起こしに成功している。それを象徴するのが男性購入率の増加。2023年の1年間で20代男性が60%増、30代が45%増、50代に至っては251%も伸ばしているのだ。売れ筋はスキンケア。それもメンズブランドではなく、女性が買う化粧水や乳液などに手を伸ばすという。「店頭でも男性のお客さまは増えていますが、ECの伸びは店頭の比ではない。リアル売り場特有のハードルがないECは、新客の入り口に最適で、客層を広げる機能を果たしている」とMD本部化粧品・特選・宝飾品部の本多拓史マーチャンダイザーは説明する。

男性客に限らず髙島屋のコスメのECは、20代から60代と年齢層が非常に幅広い。特に20〜30代、50〜60代の伸びが著しい。これはコロナ下の巣ごもり需要で消費者のネットシフトが進み、髙島屋の化粧品EC全体も大きな成長を遂げていたから。しかし、コロナが収束し店頭にお客が戻ってきたにもかかわらず、23年度も引き続き前年比120%以上も伸長。これは髙島屋がコスメを戦略的に強化してきたからに他ならない。具体的に取り組んだのが、EC専用倉庫の確保と、それに併せてEC事業部の中にコスメ専用部隊&コスメ専任バイヤーを置いたことだ。

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