テクノロジーを駆使してニーズに合致した商品提案
アマゾンジャパンのビューティー戦略の一つが、セレンディピティ醸成だ。すなわち、膨大な商品群の中から、思いもよらない偶然がもたらす出会いを創出することだ。ただ、アマゾンの商品数は数億点。化粧品カテゴリーだけでも万単位になる。価格帯はプチプラから高価格帯まであり、顧客層も幅広い。その中でセレンディピティを生むには、品ぞろえ、テクノロジー、マーケティングの三つの連動が必須。「モール型ECは、顧客が自分に適した商品を見つけ難いのは否めない。お客さまとコスメの新しい出会いを提供していく」とアマゾンジャパン消費財事業本部ビューティー事業部の翠田有希事業部長は説明する。
偶然の出会いは、豊富な品ぞろえが支えている。近年は男性需要が顕在化するとともに、ドラッグストアなどのリアルチャネルに展開していないインフルエンサーのプロデュースブランドが人気になっている。豊富な品ぞろえはアマゾンの真骨頂とはいえ、増えれば増えるほど、消費者は商品選択が難しくなる。それはセレンディピティ創出の足かせにもなり得る。
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