著作者:pikisuperstar/出典:Freepik

近年「美しさに性別は関係ない」という「ジェンダーフリー」の考え方が、コスメ業界に大きな変化をもたらしてきた。かつては男性向け、女性向けとはっきり二分されて、髭剃り関連品や整髪剤は男性用、基礎化粧やメイクは女性用とアイテムも二元的な分類だったが、今やコスメは男女を問わず「自己表現の手段」として捉えられるようになってきた。

そして、今、欧米社会は、LGBTQ+コミュニティなどの影響を受け、「ジェンダーフリー」から「ジェンダーインクルーシブ」へと概念を深化させている。男女という二者択一の性別に基づく規範や制限から解放されるだけではなく、ノンバイナリーな性や人種、体形、年齢などあらゆる多様性を尊重し、人が個人として尊重され包摂されるべきだというものである。この社会的変化は、多様な人材を生かすことが競争力やイノベーションにつながると、ダイバーシティ(多様性)&インクルージョン(包摂)を経営戦略に組み込む企業が増え始めていることからもうかがえる。

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