アリミノは、2月14〜18日に、「アリミノフォトプレゼンテーション作品展」を、東京・渋谷のギャラリー・ルデコにて開催した。アリミノでは、これまでも顧客への施術を作品として写真どりするなど、普段のサロンワークだけではないスタイリストの魅力を、フォトコンテストを通じて伝えてきたが、一般に広く発信するのは今回が初めての試みだ。

2023年は、多様性の尊重を意識し「NO NORMAL」という創作テーマを設定。世の中の常識、当たり前、「普通」と呼ばれるものを問い直すことで「NO NORMAL」が表現された作品を募集した。作品展では「美容師部門」と「美容学生部門」の最終ノミネートに選ばれた37点を展示。渋谷の中心からは少し距離があるにもかかわらず、ふらりと訪れる人もいたようで、普段あまり触れる機会のない美容師の作品に見入っていたという。

アリミノフォトプレゼンテーションは、美容師と美容学校に通う学生を対象として、1995年からスタートしたフォトコンテスト。サロンワークと離れたところで自由な表現を楽しみ、美容師と学生のクリエイティブを発揮する場となっている。アリミノでは、美容業を、「お客さまに密着したデザインの仕事」と考え、アリミノフォトプレゼンテーションでは、その人の一部分でしかない「ヘア」だけの表現にとどまらず、トータルコーディネートやシチュエーションを含め、全体の発想力や美意識が表現された作品を募集している。

「今回の作品展では2023年度の最終ノミネート作品37点を展示。このギャラリーを通じて、美容業界以外の方々にも美容師さまの創作活動を知り、美容への興味・関心を高めていただきたいと考えています」(アリミノ)

月刊『国際商業』2024年04月号掲載