欧州では、大麻草に含まれるCBD(カンナビジオール)配合製品市場が伸びている。CBDとはヘンプやマリファナなどのカンナビス(大麻)に含まれる成分の一つで、製品は主にヘンプを原材料としている。市場調査会社ユーロモニターインターナショナル(本社・ロンドン)は、医薬品を含む大麻関連製品市場は2021年から26年までに年平均25%の勢いで成長すると予測。本誌22年4月号では英国で出回っている製品を紹介したが、今回は欧州大陸側でとりわけ大麻に寛容とされるオランダから最近の動向を探ってみる。

まず、大麻におけるオランダ社会の独特で複雑な事情を少し説明したい。

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