マツキヨココカラ&カンパニーの2024年3月第2四半期決算は、売上高が前年同期比9.2%増の5077億6600万円、営業利益が同 32.6%増の375億5400万円、経常利益が同30.8%増の400億6800万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同 39.6%増の258億3800万円となった。

同社グループの重点戦略は国内とグローバルに分け設定し、国内戦略として「お客様のライフステージに応じた価値提供」を戦略テーマに3つの重点戦略、①利便性の追求-お客様との繋がりの深化、②独自性の追求-体験やサービス提供の新化、③専門性の追求-トータルケアの進化と、グローバル戦略として「アジア市場での更なるプレゼンス向上」を戦略テーマに④グローバル事業の更なる拡大を重点戦略として設定し取組んでいる。

PB(プライベートブランド)商品については、パーソナライズを基軸にした新発想のヘアケアブランド「MQURE(エムキュア)」の販売を開始するとともに、順次新商品の展開を進めている。また、自社オンラインストアの店舗配送サービス「マツキヨココカラ Q(キュー)」が本稼働するとともに、2023年6月よりマツモトキヨシグループとココカラファイングループのポイントサービス機能を統合し、1枚のカードで両グループ店舗のポイント付与及び使用が相互で利用できるようにすることによりお客の利便性の向上を図っている。なお、経営統合によるシナジー実現に向けた取組みについても、引き続き計画通り順調に進めている。

2023年9月末現在における当社グループの顧客接点数は、1億4137万となり、国内店舗数は3431店舗(うち調剤薬局数951店舗、健康サポート薬局数140店舗)となった。今後も4つの重点戦略を実行することで収益改善を図っていく。

セグメントの業績概況について、マツモトキヨシグループ事業では、新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行に伴う都市部や繁華街、商業施設内等の人流の拡大や夏の猛暑により、医薬品及び化粧品、新発売やリニューアルしたPB商品の売り上がが好調に推移した。なお、インバウンドについては、コロナ禍の中でも免税対応店舗数を戦略的に拡大したことで、回復しつつある需要の獲得に繋がっている。その結果、マツモトキヨシグループ事業の売上高は、前年同期比13.2%増の3126億7800万円、セグメント利益は、同31.5%増の247億2000万円となった。

2023年9月末現在におけるマツモトキヨシグループの国内店舗数は1878店舗(うち調剤薬局数427店舗、健康サポート薬局数37店舗)となり、薬局経営支援サービスである調剤サポートプログラムの加盟店舗数は212店舗まで拡大した。また、海外店舗数は、タイ王国で23店舗、台湾で22店舗、ベトナム社会主義共和国で7店舗、香港で7店舗の合計59店舗となった。

ココカラファイングループ事業では、新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行に伴う都市部や繁華街、駅前等の人流の拡大や夏の猛暑により、医薬品及び化粧品、新発売やリニューアルしたPB商品の売り上げが好調に推移した。また、販促策では、マツモトキヨシグループで培ったKPI(重要業績評価指標)管理を徹底し、ロイヤルカスタマーの醸成を図ることで、更なる収益性の改善に努めた。その結果、ココカラファイングループ事業の売上高は、前年同期比3.4%増の1939億2600万円、セグメント利益は、同20.2%増の111億9300万円となった。

なお、2023年9月末現在におけるココカラファイングループの国内店舗数は1553店舗(うち調剤薬局数524店舗、健康サポート薬局数103店舗)。

通期の連結業績予想については、当第2四半期連結累計期間業績動向等を踏まえ、2023年5月12日に公表した連結業績予想を上方修正。売上高が前年同期比 8.3%増の1兆300億円、営業利益が同 21.2%増の755億円、経常利益が同21.0%増の807億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同22.1%増の495億万円を見込む。