エア・ウォーターは、グループ会社でエアゾールや化粧品などの総合ODM・OEMメーカーであるエア・ウォーター・リアライズと、注射針の製造・販売を行うミサワ医科工業を生産性向上や販売力強化を通じてヘルスケア領域におけるさらなる事業拡大を図るため、10月1日付で統合することを公表した。エア・ウォーター・リアライズを存続会社とし、ミサワ医科工業を10月1日付で吸収合併。あわせて本社を東京・京橋に移転する。

2022年4月のエア・ウォーターグループの組織改革において、エア・ウォーター・リアライズとミサワ医科工業はヘルス&セーフティー(医療関連)グループコンシューマーヘルスユニットの中核会社として、他のグループ会社とシナジーを創出しながら、ヘルスケア領域への事業拡大を進めている。こうした状況において、エア・ウォーター・リアライズは4月1日付でエア・ウォーター・ゾルから社名を変更して企業イメージを刷新し、エアゾール製品のみならず、化粧品も含めた総合ODM・OEMメーカーとしてさらなる成長を目指している。一方で、ミサワ医科工業は医療用をはじめ歯科用、美容用なども含め年間約20億本の注射針を製造しており、その技術と品質が認められ世界80カ国に注射針を供給している。

今回の統合により生産部門や管理部門を一体化し、生産管理や技術開発のノウハウ共有はもとより、原材料・資材の調達一元化やDX推進・人材活用などによる効率化を図るとともに、エア・ウォーター・リアライズが開発・製造する製品をミサワ医科工業が持つ海外ネットワークで展開するなど、海外事業も強化していく。

今後もコンシューマーヘルスユニットの中核会社として、人々のくらしやヘルスケアにかかわる事業領域を拡大し、「ウェルネス(健やかな暮らし)」の実現に貢献していく方針だ。