提案の強化でODMを深掘り
――コロナ禍も2年が経過し、化粧品業界は大きな変化を促されました。
尾上 将来的には対応しなければならない課題は以前から存在していましたが、コロナにより急加速させられたと考えています。国内メーカーの内製化という流れはインバウンド最盛期の頃から見受けられましたが、コロナにより急ピッチで前倒しになっています。そのため単純に製造を受託するOEMだけでは厳しいビジネス環境になる一方で、企画提案型のODMについてもその在り方が変化しています。インバウンド・アウトバウンドを見越した製品開発が軸となっていたところから、世界的な移動制限により、国内流通対応を軸とした提案にシフト。存在感を高めているECを中心とした通販企業へのアプローチを進めています。特に新興のいわゆるD2Cブランドはファブレスが多く、これまで市場をけん引してきた化粧品製造業とは異なるビジネスモデルを持っている。製品だけではなく、情報も含めた価値提供が重要になってきています。
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