情報収集・分析の精度を高め組織力強化を進める

「厳しい環境だからこそ、さらなる成長に向けて力強く踏み出せるよう基盤を強固にしていく」。エア・ウォーター・ゾルの尾上英俊社長はこう語り、これまで進めてきた化粧品製造受託のOEMだけでなく、企画から製造までを請け負うODMメーカーへも歩みを進める事業戦略の構築に着手。業界内での足場固めを急ぐ考えだ。

ODMメーカーとしての事業基盤強化に向けて最も重要視しているのが研究開発だ。当初は中期的な視点で人材確保を進め、50名の研究員からなる研究開発体制を構築していく計画だったが、コロナ禍を受けそのスケジュールを加速。早期にその体制を実現する。研究開発では成果が出てくるまでには数年単位の時間が必要となるが、変化のスピードが速く、迅速な対応が求められる環境になりつつある中で、より多くのマンパワーをそろえることで成果の確率を高める狙いだ。これにより、今後はODMメーカーとしての提案力も強化していく。

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