海外対応強化に向けアライアンスに参画

アサヌマコーポレーションは、強みであるメイクアップにおいてコロナ禍で生まれた新たなニーズに着目した商品開発を進め、新市場創出に挑む。もともとアイメイクが主体だったこともあり、マスク着用の常態化の影響は軽微ではあるが、外出自粛によるメイク頻度の低下、インバウンド需要の消失といった向かい風は依然として強い。その中で同社は、落ちにくいリップやファンデーションなどのマスクメイクのほか、PCやスマートフォンを使う機会が多くなったことで新たに顕在化したブルーライトによる肌ダメージに着目したベースメイクの開発を進める。今後も生活者の行動や意識の変容を早期に察知する体制を整えつつ、これまでになかったニーズに細やかに対応する。

その一方では、ここ最近注力してきたスキンケアカテゴリーの強化を急ぐ。オールインワンなど、これまでも特徴的な商品開発でニッチな需要を取り込んできたが、今後は展開する領域を拡大していく方針だ。その方向性について麻沼雅海社長は、「とはいえアサヌマはスキンケアでは後発。独自性の高いものでなければお客さまの差別化要求に貢献できない」と説明する。同社ならではの付加価値の高いモノづくりにこだわりぬく。将来的には第2の事業の柱へと育成し、業界での存在感を高めていく考えだ。そのための研究開発にも注力。中身やバルク、容器といった幅広い開発体制を整備することで取引先に対する提案や対応を強化する。既に採用品目も出てきており、研究成果も期待が持てるという。

この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。

ログイン