内部体制の見直しでコスト削減を図る

ピンチをチャンスに変える。コロナ禍のインパクトはアサヌマコーポレーションにも直撃している。特にメイクアップのOEMを主体とする同社は、在宅勤務やマスク着用の常態化で口紅やファンデーションなどの使用が激減するなか、取引先から注文のキャンセルが相次ぎ、グローバルメーカーの中には約4割近くキャンセルになったところもあったという。「今後も売り上げ減少がある程度避けられないなか、いかに生産性を上げられるか。新型コロナウイルス拡大は、逆に営業、生産、研究など内部体制を見直す良いチャンスになった」と力強く語る麻沼雅海社長。一番、厳しかった5月を乗り切り6月は通常通りの注文量に戻りつつあるという。

内部体制の見直しで、まず取り組んだのが外注政策の見直しだ。その前提として生産工場の省力化、省人化に着手。生産ラインの自動化やAI活用を進めることで外注を自社内に取り込むことに成功、コスト削減につながっている。併行して営業と生産、研究の3部門が寄り集まって改善点について打ち合わせを行った。結果、これまで5カ所借りていた倉庫を1カ所に集約。「コロナ禍を機会にいろいろな整理もできました」(麻沼社長)。

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