D2Cからの依頼が増えている
「柔軟に何にでも対応する」。熟練工による人海戦術で高品質の化粧品を製造しているホシケミカルズの特徴はこの言葉に集約されるだろう。同社の取引先の多くはマスブランドメーカーではなく小口の企業がほとんど。しかもネットショッピングやEC専業が6割を占める。コロナ禍でも新規参入への問い合わせが増加しており、2020年は19年比で約1.5倍の問い合わせ数となった。中でもD2C（ダイレクト・トゥ・コンシューマー）からの受託が増加。SNSで影響力のある個人（インフルエンサー）からの依頼を含めさまざまな要望にも対応し、売り上げも好調に推移している。
ホシケミカルズの発注ロットは最小1000個とかなり少ない。常時200社に及ぶ小口対応の取引先の要求に柔軟に対応することができるのも、同社がアライアンス戦略を採っているからだ。「自社で全て内製化しようとは思っていません。当社で対応できない領域は専門の事業者とアライアンスを組んで、新たな商品価値を提供できるようなモノづくりの体制を敷いている。スキンケアの1割はアライアンスで生まれた商品です」（企画開発室広報平地祥子氏）。
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