研究開発を鍛える韓国女性のダメ出し

コンビニでこんなに化粧品が売れるのか――。そんな驚きを持って受け止められたのが、ローソンが韓国コスメブランド「rom&nd(ロムアンド)」と共同開発した「&nd by rom&nd(アンド バイ ロムアンド)」が2023年3月31日の発売後、瞬く間に店頭から消えたことだ。ファミマの「SOPO」、セブンイレブンの「ParaDo」などの売れ筋コスメはあるものの、旬を過ぎれば話題にならない。Z世代を中心にロムアンドの人気は依然として高い。ローソン専売品の品薄は続くことに、日本の化粧品業界には驚きが広がっている。

韓国コスメの根強い人気を証明した「&nd by rom&nd(アンド バイ ロムアンド)」

日本における韓国コスメの人気は根強い。輸入化粧品の統計(国別)を見ると、22年の韓国は前年比25%増の775億円。不動のトップだったフランスは21%増の764億円で、2位に陥落した。23年第1四半期(1~3月)も、韓国は前年同期比24.4%増の217億6000万円で首位をキープ。同10.7%増の189億2000万円だった2位のフランスを引き離し、勢いに陰りは見られない。「ドラッグストアの売り場も韓国コスメが急増しており、日本ブランドの棚落ちも珍しくなくなった」とセルフメーカー社長の危機感は強い。ドラッグストアやバラエティストアの商品担当は、ソウルの韓国コスメブランドのオフィスに足を運んでいる。日本ブランドが押される流れは、しばらく続きそうだ。

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