サンスターは2023年7月16日、液体ハミガキ・洗口液を生産する山梨工場にマスメディアを招き、記者会見を開いた。21年10月に稼働した同工場は、少量〜大容量までの多種のボトルに対応できる容器成型工程を含む一貫生産に対応。液体製品の生産能力は最大3倍になる。液体ハミガキ「ガム・デンタルリンス」、洗口液「ガム・マウスバリア」など約50種類の商品を生産し、文字通り、サンスターの次代を担う中核工場である。

山梨工場の稼働で、液体製品の生産能力は最大3倍に

そしてサンスターは23年7月下旬の工場出荷分から「G・U・M(ガム)」ブランドの液体ハミガキ、洗口液(13品種)のプラスチックボトル容器を植物由来原料(※1)30%を用いたバイオマスPET(ポリエチレンテレフタレート)製のボトルに切り替えた。石油由来原料の使用量を下げて植物由来原料の活用を進めることで、CO₂排出量は年間270トンも削減できる見込みだ。オーラルケアは生活必需品であるから、サンスターの取り組みは継続的な環境負荷低減につながる。

※1「植物由来原料」サトウキビの搾りかすからつくられるモノエチレングリコール

工場内でプリフォームボトル成型を行えるのは強み

サンスターは、サーキュラーエコノミー(資源循環型経済)と温室効果ガス実質ゼロを目指すカーボンニュートラル実現に貢献するために、「サンスターグループ環境中長期目標」を策定。例えば、容器・包装材に用いるプラスチックを石油由来プラスチックからバイオマスプラスチック(※2)や再生プラスチックに順次切り替え、その比率を25年に25%、30年には50%に高める考えだ。

※2「バイオマスプラスチック」原料として植物などの再生可能な有機資源を用いたプラスチック。バイオマスPP(ポリプロピレン)、バイオマスPE(ポリエチレン)、バイオマスPET(ポリエチレンテレフタレート)など

これまでも、ハブラシ、歯間ブラシのパッケージに用いる包装材への再生プラスチックの採用、ハブラシの毛に植物由来原料を配合するなどの取り組みを行ってきたが、今回、山梨工場で生産する液体ハミガキ、洗口液は、サンスターで最もプラスチック使用量が多く、日本のみならず、アジアでの需要拡大が続いており、植物由来原料30%配合のバイオマスPETへの切り替えは、大きな一歩と言える。

今後、サンスターは他のボトル容器やハミガキチューブのキャップなどへの植物原料配合の順次拡大によって容器・包装材に用いるプラスチックにおけるバイオマス/再生プラスチックの採用比率を高めるという。

また、山梨工場の強みは、容器成型ができること。だから、継続的にボトル容器の薄肉化に取り組むことができる。12年からの11年間で石油由来のプラスチック使用量を累計1300トンも削減。東京ドーム1.3個分の体積のCO₂排出を削減したことになる。

サンスターは、日用品を扱うメーカーの責務を積極的に果たしている。

1階ロビー

2階見学コース

2階製造工程説明コーナー

自動搬送ロボット

POPラベル添付後

箱詰め前チェック

箱詰め

洗口液貯蔵タンク

屋上太陽光発電パネル

月刊『国際商業』2023年10月号掲載

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