ビューティガレージの2023年4月期業績は、売上高は前年比12.9%増の264億2900万円、営業利益12.9%増の13億5700万円、経常利益11.5%増の13億5400万円、親会社株主に帰属する当期純利益21.8%増の8億6500万円と2桁の増収増益だった。基幹事業である物販事業が2桁増となったことが売り上げ伸長に寄与した。
事業別にみると、物販事業は、ECサイトのUI/UXの着実な改善と進化を継続することに加えて、ECアプリの全面リニューアル、仙台支店の移転リニューアルオープン、取り扱いブランドの拡充など、美容商材流通のプラットフォーマーとしての役割強化に注力した結果、EC売上高は23.1%増の180億8900万円、リピート商材である化粧品・材料売上高は24.5%増の122億7200万円と大きく成長。利益面では円安、原材料・輸送費高騰による原価率の上昇をスケールメリットの創出・販管費の圧縮・価格転嫁等によりカバーした。これらの結果事業全体の売り上げは17.3%増の217億2500万円、セグメント利益は16.6%増の11億1200万円となった。
店舗設計事業は、大型案件獲得による平均案件単価の上昇や美容クリニックなど美容サロン以外の顧客開拓が進んだ一方で、人材流出により案件受託数が落ち込み、事業売上高は19.1%減の31億1900万円、セグメント利益は31.0%減の1億8500万円と苦戦した。
その他周辺ソリューション事業は、新たにマーケティング支援サービスや洗濯代行サービス等の提供を開始し、サービスラインアップを拡充するとともに、店舗リース、提携ビジネスカード、損害保険をはじめ、各サービスが堅調に伸長したことにより、事業売上高は54.5%増の15億8400万円、セグメント利益は98.1%増の2億4600万円となった。
24年4月期業績は売上高14.1%増の301億5800万円、営業利益15.0%増の15億6100万円、経常利益15.4%増の15億6300万円、親会社株主に帰属する当期純利益9.0%増の9億4300万円と引き続き2桁の増収増益となる見通しだ。