大手苦戦が続くヘアケア

2022年のシャンプー・コンディショナーカテゴリーは、前年比6.5%増と堅調に推移した。拡大要因は、I-ne、ヴィークレアなどの新興メーカーが手掛けるプレミアムブランドがヒットしていることだ。I-neは主力ブランド「BOTANIST」に続き、22年はナイトケアがコンセプトの「YOLU」が大ヒット。寝ている間に髪の毛をケアする機能性を、藍色を基調とした星空をイメージした斬新なパッケージで訴求し、うねり対策市場の拡大をけん引している。

I-neの「YOLU」はボタニストを超える勢いでヒットした

一方、ヴィークレアは、はちみつを彷彿とさせるボトルデザインで購買意欲を刺激する「&honey」、YOLUと同じくナイトケアを訴求する「THERATIS」などを展開。また、20年創業のH2Oの「ululis」も、22年には新ライン投入で引き続き話題の醸成に成功。これらのブランドは店頭価格が1400円以上の高価格帯で、躍進ブランドの背中を追って新規参入も相次ぐから、市場拡大が続いている。

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