反動減の混乱が落ち着き安定成長のカテゴリー増加

化粧品・日用品のセルフ市場は、コロナを経て状況が様変わりした。衛生意識はもちろん、素肌重視、口紅が落ちない機能性、香りの癒し効果といった美容意識の高まりなど、新たなニーズを捉えた商品が市民権を獲得。同時に、価格ではなく、自分に合った商品を選択する習慣など、コロナ前よりも間違いなく消費者の目は厳しくなっている。外出の機会が増え、日常が戻り始めた2022年は、その変化が一層、顕在化。消費者の選択眼に耐えうる商品提案がシェア争奪戦の勝ち組になった。それは23年の市場動向にも影響を与えている。

部屋用消臭芳香剤、トイレ用消臭芳香剤、防虫剤、除湿剤、冷蔵庫用脱臭剤、殺虫剤、園芸殺虫剤は、21年比ではマイナスだったが19年比ではプラスになっている。いずれもコロナ禍のすごもり需要を捉え伸長したカテゴリーで、これまでのニッチな存在から新たな生活習慣として定着。コロナ収束後も安定した需要は見込めるカテゴリーと言える。同分野で圧倒的な強さを見せるのがエステー。冷蔵庫用脱臭剤国内市場シェア76%の脱臭炭、米びつ用防虫剤同82%の米唐番、防虫剤同44%のムシューダ、除湿剤同33%のドライペットはいずれもシェア1位を誇っている。

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