ジェルボールの伸長でP&Gが花王を猛追
衣料用洗剤は2020年以降、成長トレンドが続いている。22年は2位のP&Gが市場全体を上回る伸びをみせ首位の花王を0.9ポイント差まで猛追。首位交代が現実味を帯びてきた。
P&Gの成長をけん引したのは、ジェルボールの伸長にある。1粒つまんで、ポンと洗濯槽に入れるだけの簡便性が家事を効率的に済ませたいニーズを捉え定着した。22年はリニューアルが功を奏し、さらに売れ行きを伸ばした。特にヒットしているのは、「ボールド ジェルボール4D」。強洗浄、柔軟剤入り、高い消臭効果、長続きする香りの四つの機能を1粒に搭載した〝4in1〟をうたい、花のアロマを封じ込めたみずみずしい香りが香りニーズも捉えている。同時に20個、28個、36個、55個、70個など、多様な詰替サイズをラインアップ。イオンリテールの島津良和H&BC本部デイリーコンビニエンス商品部長は「特に85個入りの超メガジャンボサイズが売れており、リピートユーザーがいることを実感している」と話す。粉末、液体に続く第3の洗剤として、着実に存在感を増している。
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