ジェンダーレスの視点が潜在需要を引き出す鍵

女性用のヘアカラー市場は売り上げの8割以上を白髪用のカラーリング剤が占めているが、近年は美容院で白髪染めをする人が多く、セルフ市場は微減傾向にあった。しかし2020年2月以降は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により美容院での感染を避けるといった理由から、自宅で白髪染めに挑戦する人が増加。一時、市場は伸びたものの、外出制限の大幅な緩和でサロンに客足が戻り始めた影響もあり、21年に引き続き22年もダウントレンドが続いている。

ヘアカラーはホーユーが4割以上を占める寡占市場。だが圧倒的な販売数量を誇る白髪染めの代名詞であるホーユー「ビゲン クリームトーン」や「シエロ」が客離れを起こし売り上げが減っている。22年はカラートリートメントが好調な売り上げを見せたが、ホーユーの苦戦をカバーするには至らなかったことも市場の伸び悩みの一因となった。

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