2020年の反動か市場は期待外れの伸びで終わる

コロナ禍中、日本のみならず、世界中の人々が求めたのは「健康」だ。「うがい」「手洗い」「マスク」という感染予防策はもとより、運悪く新型コロナに感染した場合、その人の健康状態が症状の進行を左右するからだ。21世紀に入り、健康意識が最高潮に高まった期間とも言えよう。その中で注目されたのがサプリメントだ。ビタミンDや亜鉛のほか、免疫維持を訴求する製品も登場し、業界的にも期待が高まった。

しかし、コロナ禍は思ったよりも業界や各社への追い風とはならなかったようだ。定点観測する各種の数字もこれを裏付ける。なぜ、コロナ禍でサプリメントはニーズを増やせなかったのか。そしてコロナ禍を超えた後、業界はどうなっていくのか。

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