「抖音」に主戦場を移した「パンテーン」

ここ1、2年、多くの国内外化粧品メーカーが新潮流であるライブECに追随しており、低・中価格帯でもその動きは顕著だ。外資大手のP&Gも例外ではなく、短編動画アプリ「抖音(ドウイン)」に「P&G公式旗艦店」を出店し、傘下20以上のスキンケアやヘアケア、日用品ブランドをカバーしている。

P&Gは、リアルだけでなくネット上の競争も白熱化した中国市場において、リアルタイム配信で消費者と動画内での会話ができる点が大きなメリットと認識し、「抖音」を活用したライブECの展開を開始した。これまでECプラットフォームでは困難だったインタラクティブな接客を提供できることに加え、静止画や文字情報だけでは、伝わりにくい商品の使用感を分かりやすく伝えることで若年層を中心に受け入れられていることから、同社は中国EC戦略の重点を「抖音」に移すようになってきている。

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