低価格帯のシャンプーでも明確な武器があれば売れる

セルフのヘアケア市場はゲームチェンジが起きている。ドラッグストアのシャンプー・コンディショナーの売り場を見ると、棚の目立つところには1000円台のシャンプーがずらりと並んでいる。価格帯別シェアでは1000円台が4割を占めるまでに伸長。そのほとんどが新興ブランドで、1000円未満に多い既存ブランドは競争力が低下している状況だ。

1000円台のヘアケア市場を確立したのはI-neだ。2016年発売の「ボタニスト」は店頭価格が1540円(編集部調べ)。累計販売数は1億5000万本超の大ヒット商品になっている。さらに同じく店頭価格1540円(同)の夜間美容シャンプー「ヨル」は、21年9月の発売から約1年で累計販売数1000万本に到達。発売当初の「ボタニスト」を超える勢いを見せた。ヘアケア市場のメーカー別シェアで、I-neは21年の5位から22年9月以降は花王に肉薄し2位に躍り出ている。

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