マスク着脱ニーズに合わせ多様なリップを提案
2023年は脱マスクが始まり、コロナ下で沈んだメイクアップ市場が盛り上がっている。その中でもセルフブランドは技術革新と創意工夫で顔を彩る楽しさを伝え、高価格帯、中価格帯から顧客を奪う動きが活発になっている。例えば、口紅では、「ケイト」のリップモンスターがコロナ下からのヒットを継続。マスク常用の中で落ちない機能性の高さとユニークなネーミングやパッケージで人気となり、他の口紅が軒並み苦戦する中で話題を独占。全価格帯の口紅の中で独壇場の様相を呈している。
その口紅においては、3月13日からマスク着用が個人の判断にゆだねられるようになってから市場の動きやメーカーの動静をだれもが固唾をのんで見守っている。口紅はコロナが拡大した20年は、経産省が公表する動態統計調査においてその販売金額は前年比43.6%と半分以下にまで縮小。21年も58.9%と回復はままならなかったが、22年には150.1%と好転。その中でようやくマスク生活からの脱出口が見え始めたから、口紅がコロナ前のような主役のカテゴリーの一つに躍り出るのか、業界が色めき立つのも当然だ。しばらくマスクを着用し続ける生活者が多いというのが大方の見通しではあるものの、屋外などではマスクを外す人も増えており、マスクに対する向き合い方一つをとっても価値観の違いが浮き彫りになりつつある。
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