資生堂、コーセーは成長へのアクセルを踏む

2023年の国内市場は回復する。その期待が高まるのは、5月8日に新型コロナの位置付けがインフルエンザと同じ「5類」になるから。それに先立つ3月13日には、特にメイク市場に大打撃を与えたマスク着用が緩和される。そして外国人観光客は増加中。依然として中国人の戻りは不透明だが、国内市場が上向くのは間違いない、というのが大方の見立てだ。特に化粧品業界の22年12月期決算会見では、各社から攻勢に出る発言が相次いだ。

資生堂は中長期経営戦略「WIN 2023 and Beyond」において、コロナ下にスキンケア領域への選択と集中に舵を切った。不採算・非中核事業の売却や撤退など、2000億円規模の構造改革を完遂。品切れなどの機会損失を防ぐため、1540億円の投資を行い、国内3工場を整えた。

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