化粧品・日用品企業の2021年12月期第2四半期決算が出そろった。業績としては各社ともデジタル戦略の推進やコストコントロールなど知恵を絞り、前年の苦境からは回復基調にある。事業基盤の再構築も並行して進めており、ポストコロナでの成長に向けて動き出したと言えそうだ。カギになるのは“ニューノーマルの常態化”をどう捉え、イノベーションや提案を推進していくか。その意味では競争のステージが変化するとともにそのレベルアップが必須になっていることがうかがえる結果となった。

資生堂

成長に向けた構造改革を年内に完了

今上期の業績では、中国、欧米を中心に海外事業が大きく成長し、コロナの影響が続く日本、アジアをカバーした。中国は引き続きオンライン、オフラインとも力強く成長。19年比でも30%を超える成長力を示している。限定品、ライブコマースの展開で戦略的に投資を拡大した結果だ。例えば「618」では、積極的なマーケティングでプレステージを中心に主要ブランドでランキング上昇し、シェアも拡大。10ブランドでカテゴリー№1を獲得している。

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