資生堂の肌研究からまた新たな知見が生まれた。今回明らかになった研究成果により、“透明感”の具体的な数値化、可視化がかなうことになりそうだ。具体的には、ノルウェー科学技術大学との共同研究により、顔の立体形状に加え、これまで分析が難しかった肌内部の散乱光を、非侵襲的にビジュアルや数値で総合的に計測・解析できる画期的な光学計測システムを開発(図1)。このシステムを使い、延べ1000名以上の肌を計測し、肌の透明感に重要な内部散乱光を解析したところ、加齢によって内部散乱光が減少すること、また、内部散乱光にはメラニンや角層の状態など五つの要素が関連することが明らかになった。

資生堂は、独自のR&D理念「DYNAMIC HARMONY」のもと、さまざまな研究を進めているが、その中で今回の研究は“Science/Creativity”というアプローチで推進。肌の印象に強く影響を与える肌の見た目の「質感」は、主観的に評価される傾向にあるが、最先端の科学の力で「質感」を客観的・定量的に解き明かし、生活者一人ひとりの「なりたい肌」の実現に向け、さらに研究を推進していく考えだ。

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