コーセーは3月1日、「アーティスティックスイミング日本代表メイク講習会」を実施した。

コーセーは2006年からアーティスティックスイミング日本代表「マーメイドジャパン」のオフィシャルスポンサー契約を締結。現在、定期的にメイク講習会を開催し、演目のテーマに沿ったメイク表現や、水中の激しい演技でも崩れにくいメイクテクニックの指導などのサポートを行っている。

今回の対象種目は全9種目。「チーム」「ソロ」「デュエット」「ミックスデュエット」の種目それぞれのテーマに合わせ、メイクアップアーティストとして、コーセー美容開発部ビューティクリエーションユニット石井勲課長が指導を行った。

例えば「ソロ テクニカル」においては、一滴の水が大河になるストーリーを描く「水のゆくえ」をテーマに、流れるような青のグラデーションが特徴のメイクを採用。「デュエット」では力強い目元でゴールド&ブラウンを主体とした「黒豹」と、くるんと巻き上げたアイラインとカラーコントラストが印象的な「摩訶不思議」のメイクを行った。

「摩訶不思議」をテーマにした2案

 

「雷」のメイクに挑戦する選手

多くの選手たちが特にお気に入りだと語ったのが「チーム テクニカル」の「雷」をテーマにしたメイク。”Z”の字を描くユニークなアイラインと、黄色と青のカラーが目をひく。そのほかにも、赤と黄色のアイカラーで疾走感を表現した「F1」、”かっこいい騎士”を表現した「チェス」など、それぞれまったく違う印象のメイクに仕上がった。

「F1」をテーマにしたメイクのポイントを説明。選手たちは各自メモを取りながら講習を受けていた

アーティスティックスイミングのメイクにおいては、選手それぞれ異なるパーツを持つ中で、いかに一体感を持ったメイクに仕上げられるかも重要だ。講習会では、石井課長の「大胆かつ丁寧に」というメイク指導を熱心にメモしながら、自分に合ったメイクを習得しようと選手たちが真剣に取り組む様子が見られた。

今回のメイクにおいては、ポイントメイクでは「ヴィセ」、「アディクション」、ベースメイクでは「ファシオ」など、市販されているコーセーのアイテムを使用。石井課長は「ウォータープルーフで落ちにくいかつ、表情が映えるような発色が良いものを全アイテム触って選定している」とこだわりを明かす。

メイク講習会を受けた選手たちは、「シャープさを意識したメイクと同様に、鋭くシャープな演技を目指したい」「演技も、教えていただいメイク合うように”大胆かつ丁寧に”できるようもっと練習していきたい」と意気込みを語った。今回の新メイクは、3月のWORLD AQUATICS AS ワールドカップ2023 カナダ大会にて披露予定だ。

月刊『国際商業』2023年05月号掲載