アイスタイルの連結子会社であるアイスタイルリテールは、北部九州を中心に調剤薬局などを展開する株式会社ミズ(代表取締役社長:久原貴朗)の運営する化粧品専門店「東京小町」を事業譲受し10月1日より運営開始することを明らかにした。首都圏大型商業施設における顧客接点を強化する方針だ。

アイスタイルグループは、コスメ美容の総合サイト「@cosme」、公式通販「@cosme SHOPPING」、コスメセレクトショップ「@cosme STORE」「@csome TOYKO」を中核とする、オンライン/オフラインをシームレスにつないだ美容プラットフォームの運営を通して、生活者と美容プロダクトの出会いを創出している。

東京小町は、@cosme STOREの重要商圏でもある東京・埼玉・神奈川の、いずれも年間売上高が300億円を超える大型ショッピングセンターに店舗を展開。また、ポリシーとして「ブランドバリアフリー」を掲げており、ラグジュアリーブランドからプチプラまで多岐に渡る品ぞろえで生活者と化粧品との「素敵な出合い」を生み出す@cosme STOREの事業方針との親和性が高く、シナジーによる事業成長が見込めることからこの度の事業譲受に至った。

本事業譲受により「東京小町ラゾーナ川崎店」「同ららぽーと豊洲店」「同ららぽーと横浜店」「同イオンモール浦和美園店」の4店舗がアイスタイルグループの一員となる。

コロナ禍以降、化粧品業界でもデジタルシフトが加速。それによりオンライン上での情報接点や情報量がますます増大し、ブランドがオンライン上でユーザーと出会い、エンゲージメントを高めるための関連コストも増加している。同様にEC化も非常に速いスピードで促進された。化粧品のEC化率は約10%にとどまっており、今後も伸長が予測されるものの、リアルでのユーザー接点がまだ圧倒的に多い状況にある。

加えて、「実際に試して購入したい」という化粧品特有のニーズの高さや、比較的店舗へのアクセスが良い地域が多い日本の事情もふまえると、今後は集客力に優れた店舗や、そこで提供される体験の価値がより高まっていくことが考えられる。アイスタイルグループは、今回の事業譲受でリアルなユーザー接点を強化することにより、@cosmeのプラットフォーム価値を高め、化粧品ブランドのマーケティング活動に対してより有益なソリューションを提供するとともに、生活者に楽しい買い物体験を提供し、化粧品小売業界の活性化に貢献していく考えだ。

■株式会社ミズ会社概要
名称:株式会社ミズ 所在地:〒840-0054 佐賀市水ヶ江1丁目1番11号
創業:1910年
資本金:4,000万円
代表者:代表取締役社長 久原 貴朗
事業内容:調剤薬局、ドラッグストア、化粧品店、漢方相談薬局、介護福祉事業