小誌は2010年8月号から17年7月号まで「化粧品専門店の時代を考える」を連載した。その狙いは、再販撤廃後のチャネルやブランドの多様化で長らく化粧品販売の主役だった専門店の存在感が薄くなり、全国津々浦々の経営者の声に耳を傾け、打開策を探ることだった。
2010年代を振り返ると、専門店を取り巻く経営環境は厳しくなるばかりで、廃業数は減ることがなく、強い店と弱い店の二極化はより鮮明になった。しかし、20年初頭に始まった新型コロナ禍は、潮目を変えるかもしれない。国内の需要低迷、ニーズの変化は、専門店の経営に少なからず打撃を与えている。だが、その中でも、意思決定が速いオーナー経営の強みを生かし、販売方法や売り場の改革、デジタル活用に踏み切り、業績を伸ばした店も少なくない。
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