大城崇聡さんは、株式会社between the artsを2020年1月に起業した。目的はアート作品の管理、保管、流動性に関する問題点を解決すること。自身も約500点の作品を所蔵するアートコレクターで、その実体験やコレクター仲間との情報交換から隠れたニーズをあぶり出し、日本初のアート管理サブスクリプションサービス「美術倉庫」を展開。不動産テックカンパニーの創業や、その東証1部上場にも携わられた豊富な知識やノウハウに、アートコレクター目線を加え、一歩進んだ「美術倉庫」サービスを創出している。21年11月にスタートしたばかりのアートコレクション共有プラットフォームである「COLLET(コレット)」や現物のアート作品を預かる「美術倉庫」だからこそできるNFTサービスについても話を聞いた。

ゲスト 株式会社「between the arts」CEO/Founder・大城崇聡(写真右)

ファシリテーター「パトロンプロジェクト」代表・菊池麻衣子(写真左)

菊池麻衣子(以下、菊池)between the artsを立ち上げる原動力になったご自身のアートコレクターとしての実体験について伺えますか。

元麻布「between the artsギャラリー」。作品を預けているコレクターのためのレンタルスペース

大城崇聡(以下、大城)まず、作品が増えてきて自宅に飾りきれなくなると会社に置くようになります。それでも入りきらなくなるとトランクルームを借りて収納します。要するにアートコレクションの置き場所は、「自宅」と「会社」と「トランクルーム」になります。そこまで増えてくると、だんだん作品の把握も難しくなってきます。

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