製販の絆を深めた限定品の発売
資生堂の化粧品専門店専用ブランド「ベネフィーク」は、2023年を「進化の年」と位置付けている。それに向けた基盤は十分に整ったと言えるだろう。21年、すべての女性の人生に寄り添うブランドになるべく、ブランド再生に着手。同年3月に幅広いお客の肌悩み・化粧悩みをカバーするコアライン「ベネフィーク」、8月にコスパ重視の女性の期待に応える高保水デイリーケアライン「ベネフィーク エッセンシャル」、10月に高機能エイジングケア(年齢に応じたうるおいケア)ライン「ベネフィーク リュクス」を発売し、スキンケアラインを強化した。そして22年も全く手を緩めず商品を追加。上期は薬用美白美容液や日中用美白美容液、マッサージクリームに加え、ヘアケア&ボディケアシリーズ「リシェール バイ ベネフィーク」を投入。下期は、9月21日に薬用クリーム「クリアバウンスクリーム」と高機能ナイトクリーム「リュクス リブルームナイトクリーム」、10月21日に美容サプリメントと美容ドリンクを発売した。「ベネフィークは、女性の肌、身体、髪までをケアできるトータルビューティーブランドになりました。これほどホリスティックな価値を提供できるブランドは他に類を見ないと思っています。『ベネフィーク』が持つ唯一無二の提供価値をお店さまと一緒になってお客さまに伝えていきたい」と資生堂ジャパン プレステージブランドマーケティング本部 リージョナルブランドマーケティング部 ベネフィーク価値開発グループの加藤弓美子ブランドマネージャーは意気込む。
また、資生堂と化粧品専門店の絆も明らかに変わり始めた。例えば、22年は、資生堂創業150周年とベネフィーク誕生50周年の感謝品(限定品)として、3月にふきとり化粧液「リセットクリア」の感謝セット、9月にフレグランス・ルームフレグランスを発売した。特にフレグランス(パルファム&オードパルファム)は、化粧品専門店の声に耳を傾けて企画、開発したもの。ベネフィークの50年の歴史を振り返ると、顧客が香りの限定品を楽しんできた。これを製販一体で再現したことは、資生堂と化粧品専門店の絆を深めるのに一役買ったのである。資生堂ジャパン プレステージブランドマーケティング本部 リージョナルブランドマーケティング部 ベネフィーク戦略グループの久野慶一郎ブランドマネージャーは、次のように説明する。
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