20年秋に打ったブランド再生への布石

資生堂の化粧品専門店専用ブランド「ベネフィーク」の再生が満を持して動き出す。2021年3月21日、生活やライフステージの変化から自分だけでは解決できない美の戸惑いが生じ、肌と心に先行きの不透明感を抱えているすべての女性に向けた新スキンケア・ベースメイクシリーズ「ベネフィーク」(全18品目・35品種・550〜6050円〈税込・以下同〉)を発売する。それと同時に、化粧品専門店の店頭活動とデジタル施策を組み合わせた顧客との絆を育むマーケティング戦略もスタートする。新生ベネフィークの成否は、資生堂と化粧品専門店が一体となって顧客と生涯の揺るぎない関係性を構築することにかかっている。資生堂ジャパン プレステージブランドマーケティング部 ベネフィーク戦略グループの久野慶一郎ブランドマネージャーは、次のように説明する。

資生堂ジャパンプレステージブランドマーケティング部ベネフィーク戦略グループ久野慶一郎ブランドマネージャー

「21年はブランド再生の年と位置付けています。新生ベネフィークの目標は、生涯顧客の創造です。そのためにリアルとデジタルを掛け合わせてブランド体験を紡ぎ続ける“絆マーケティング”を徹底します。これまでは新規顧客の創造に軸足を置き、若年層への戦略変更や価値規定の見直しなどを行ってきました。しかし今後は、専門店の幅広いお客さまと向き合って、長期愛用者を育成するほか、低価格帯から高価格帯までをカバーする商品体系で生涯設計のブランド価値を打ち出します。集客と路面の立地別、個店・エリア単位での実行力を強化し、人のつながりや体験価値を重視して、化粧品専門店さまと一緒に“絆づくり”を実行していきます」

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