プラットフォームの存在が企業同士の化学反応を生んだ

プラスチックごみ削減は1社では解決できない問題だ。SDGsを経営の根幹に据える企業が増えるなか、同じ目的で集う団体の存在意義が高まっている。2019年1月18日の設立からもうすぐ4年目を迎える「クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス(CLOMA)」は、海洋プラスチックごみ問題解決に取り組む団体。化学・製紙などの素材企業から容器メーカー、容器包装を使用する食品・飲料・日用品メーカー、小売業など、容器包装のサプライチェーンを構成する多様な企業が参画。設立当初159社だった会員数は459社(21年10月末)と倍以上に増えている。「会員が増えていることはCLOMAに対する期待の表れ。参画企業を通して活動の輪が広がっている」(CLOMA事務局の柳田康一技術統括)。

CLOMAが掲げるキーメッセージは、「海洋プラスチックごみの削減に貢献するため2050年までに容器包装等のプラスチック製品100%リサイクルを目指す」こと。その実現に向け、「プラスチック使用量削減」「マテリアルリサイクル率の向上」「ケミカルリサイクル技術の開発・社会実装」「生分解性プラスチックの開発・利用」「紙・セルロース素材の開発・利用」の五つのキーアクションを設定。それぞれのアクションプランごとに企業間連携を進めながらワーキンググループを組織し活動を行っている。

この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。

ログイン