シンガポール在住の女性がオンラインカウンセリングを利用

コーセーが2021年9月16日に始めた「DECORTÉ Personal Beauty Concierge(コスメデコルテ パーソナルビューティ コンシェルジュ・略称『DECORTÉ PBC』)」は、想定以上の好スタートを切った。予約件数、利用者ともに順調に増えているのはもちろん、オンラインカウンセリングを受けたお客がメゾンコーセー表参道に足を運び、実際の商品を試して購入するケースも出るなど、コーセー流のOMOが確立しつつある。また、シンガポール在住の愛用者が「DECORTÉ PBC」を利用するケースもあった。商品は現地BCから買い続けていたものの、日本人の悩みや顔立ちに適したカウンセリングを受けたいと日頃から思っていたという。「DECORTÉ PBC」の開始を聞きつけ、いの一番に申し込んできたのは、コスメデコルテが続けてきたカウンセリングに価値があることの証しだろう。

「DECORTÉ PBC」は、同社が独自開発したオンラインカウンセリング・プラットフォーム「WEB-BC SYSTEM(ウェブ ビーシー システム)」を活用している。汎用型のウェブ会議システムに依存しなかったのは、対面接客と遜色のない品質を提供するためである。例えば、動画の品質は毎秒60コマのHDまたはフルHD解像度で、化粧品特有の繊細な色や質感の再現性が高く、店頭で商品を見るのと遜色がない。KOSÉ ID(顧客ID)、BCプロフィール、予約システム、カウンセリングツール、ユーザーレビュー(BC評価)なども完備。予約から接客、購入に至る化粧品販売のプロセスが一元化されており、従来の店頭接客に加えてデジタルを活用した新たな価値を提供できる。「WEB-BC SYSTEM」と「DECORTÉ PBC」の開発は、カウンセリング販売を軸に発展してきた日本の化粧文化の継承にこだわるコーセーらしい取り組みと言えるだろう。

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