自宅時間の増加で新たな不に気づく

調理、食事、一家団欒、洗い物、ごみ・廃棄。キッチン回りは生活を豊かに彩るシーンから環境課題まで、その切り口は多岐にわたる。そのなかで日用品の中心になるのは食器用洗剤やキッチン用除菌剤だ。新型コロナの流行に伴い、生活者の衛生意識が高まったことで、除菌効果をうたった商品の購買が進んでいる。花王の「キュキュット」、P&Gの「ジョイ」といった定番ブランドでも除菌効果を併せ持つ商品の売れ行きが堅調で、ドラッグストア、GMSの担当者は、「コロナ禍で洗浄以外の機能の需要がより高まっている」と口をそろえる。

また、SDGsの観点から環境負荷の低い食器用洗剤に対する関心も高まっている。代表格はサラヤの「ヤシノミ」、ジョンソンの「エコベール」。中でも「エコベール」に関してイオンでは、今年7月にイオンスタイル幕張新都心で国内で初めてジョンソン洗剤の量り売り「エコベールリフィルステーション」を展開。今後も店舗数を拡大してく方針だ。環境視点でのメーカーと小売りの協働は、今後さらに重要視される取り組みとなってきそうだ。これまでも容器回収など、商品を使い終わった後での環境負荷低減の取り組みは増えてきていたが、商品軸での事例はそう多くない。大規模流通、マスブランドメーカーが量り売りに踏み切った意義は大きいと言えそうだ。

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