店頭イベントで1日80個販売。ネイルブランド「ダッシングディバ」は、若者からシニアまで幅広い層から支持を集め始めている。同ブランドは世界ナンバーワンともいえる人工爪メーカー「KISS Products」から、その高い専門性を生かした独自のブランドとして2003年に生まれた。現在、アメリカ、アジアを中心に世界で幅広くブランドを展開している「ダッシングディバ」が、ついに日本市場に本格参入。日本事業の展望と意気込みをDASHING DIVAブランドの日本法人・DASHING DIVA JAPANの史鍾範(サ・ジョンボム)法人長に語ってもらった。

DASHING DIVA JAPAN
史鍾範法人長

さまざまな年代のニーズに応える高品質なネイルチップ

――アメリカ発祥の「ダッシングディバ」ですが、その特長はどういったところにありますか。

 「ダッシングディバ」は2003年にアメリカで誕生したネイルブランドで、ネイルチップの「マジックプレス」、ネイルシールの「グロスジェルストリップ」を中心に販売しています。原料の製造から製品にまで、さまざまな特許技術、知的財産を持っており、世界の人工ネイルの市場をけん引している存在だと自負しています。順調に受注数を伸ばしているため、生産体制も強化。世界でナンバーワンの人工ネイル生産量を誇る中国の工場以外に、新たにベトナムに工場を設立しました。現在試運転を行っている状態で、20年下期には本格稼働できる見込みです。

ネイルチップの「マジックプレス」とネイルシール「グロスジェルストリップ」

――日本市場に本格参入する理由は。

 現在、韓国のネイル市場を大きくリードしながら、アメリカ、日本、中国、タイ、シンガポール、香港、台湾、マレーシア、ミャンマー、オーストラリアと、スピード感を持ってグローバル展開を進めています。なかでも日本は17年からバラエティショップを中心に2年ほどやってきましたが、確かな成果を感じています。ネイルとは、ある程度成熟した国に定着する文化です。例えば欧米では、ネイルは一種のマナーでありライフスタイルの一部にもなっています。その点、日本は、ネイルサロンが2万5000店舗以上存在し、ネイル全体の市場も2000億円以上で十分な基盤があります。にもかかわらず、私たちが提供するようなネイルチップの競合はほとんどない。そこに大きな可能性があるので、私たちの高い技術と品質、そしてデザインをもって、日本のネイル文化を変えながら新しい市場をつくりたいと考えています。

――ブランドのターゲットはどういう人たちですか。

 「ダッシングディバ」というブランド名は、常に新しい変化を追求する魅力的な女性を意味する造語です。そのためブランドのターゲットは、年齢や属性で区切るのではなく、周りにいる人たちに影響を与えられるような人としています。実際、成人式に合わせ、東急ハンズ・あべのキューズモール店で実演販売したところ、若い女性や学生はもちろん、多くのシニア層が足を止め、非常に良い反応が得られました。

――独自の集客力で小売店に貢献できる商材ということですね。

 爪は年齢が出やすいところですので、「ダッシングディバ」の商品を使うことで、自分の手に自信を取り戻すことができます。また、ネイルサロンでの施術に比べ圧倒的に速く仕上がることも特長です。日本において「時短」はトレンドであり続けると思いますので、そのニーズにも応えられる。さらに、普段づかいだけでなく、職場では派手なネイルができない人のイベント需要もあります。たった1日のイベントのためにサロンに行くことはできなくても、「ダッシングディバ」なら価格も安く、早く仕上げられる。特に「マジックプレス」は昨年ロフトのベストコスメに選出されるなど、日本の女性にも大変ご好評いただいています。


簡単に素早く美しい手元を作り出す「マジックプレス」は、あらゆる世代に人気の商品だ