アンドハニーは前年比200%超えで成長に貢献

ヘアケア市場の革新者ヴィークレアの快進撃が止まらない。これまで1000円以上のプレミアム系をけん引してきたボタニスト(I―ne)の売り上げに急接近。2021年8月期の売上高は当初予想の64億円を大幅に上回り100億円達成を確実なものとした。主要販路であるドラッグストアでのインストアシェアもウエルシア薬局が13.6%、マツモトキヨシ・ココカラファイン12.8%とそれぞれヘアケアナンバーワンを獲得。「高価格帯のヘアケア市場は、参入する企業も多いが、大手メーカー含めて8割が1年ぐらいで消えてしまう。しかしコロナ禍でプレミアム化が加速し、1400円のプレミアム系が30~40%を占めるドラッグストアが増えているのも事実で、当社がこのプレミアム系をけん引しているのは間違いありません」と岸野洋之社長は自信を見せる。

21年8月期ヴィークレアの成長加速に貢献したのが「&honey(アンドハニー)」シリーズだ。中でも20年3月1日発売した髪のうねり・くせを整える「アンドハニー メルティ」がけん引し、シリーズで前年比200%以上の伸びを叩き出した。アンドハニーは口コミサイト(アットコスメ・LIPS)20年ベストコスメで史上初となる四冠を受賞している。アンドハニーがここまで消費者に支持されている理由を岸野社長は、「口コミで支持されて人気が広がっているから」と説明。「当社はプロダクトファーストの会社。広告に予算は使わないのが方針。できるだけドラッグストアの店頭で目を引くような良いものを作れば、購入した人が積極的に口コミで広げてくれる」(岸野社長)からだ。

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