コロナを切っ掛けにメンズビューティーを強化する百貨店が増えている。そごう横浜店は、2021年2月26日、コロナ禍で変化した男性の生活様式に対応するため5階の紳士フロアを大幅リニューアルした。中でもコスメ関連スペースは6倍に増床し紳士フロアの核に据えている。改装前からメンズビューティーカテゴリーは伸びており、19年3月から20年2月までで前年比120%。「オンライン会議が広がり、自分の顔を見る機会が増えたことでメンズコスメの需要が拡大している」とそごう・西武の坂井岳リーシング部ファッション担当がそう分析するように、緊急事態宣言解除後の20年6月から改装前の21年1月までも同様に120%で推移。改装オープンから3日間は前年比約6倍の売り上げを上げている。

メンズビューティーゾーンの特徴は、オンライン時代に重要な顔回りの身だしなみを、眼鏡店、理容室と一緒にトータルで提案していることにある。メンズメイクからスキンケア、ヘアケア、パフューム、サプリメントまで豊富なラインアップを専門販売員が商品選びをサポートしている。コスメの展開は約30ブランド。新規導入はアッカカッパ、ウォーペイント、トムフォード ビューティ、ドレスキン、FIVEISM×THREEなどがある。

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